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メール・マガジン
「FNサービス 問題解決おたすけマン」
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★第087号 ’01−04−13★
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e-Learning の時代
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●正式な定義が
あるのかどうか、要は、ネットを介して何かを教える/学ぶ仕組み、、
でしょう。 Distance Learning というのもあった、と思いますが、
どこがどう違うのやら? まあ、似たようなものでしょう。
ハード、ソフト、共に進歩が目覚ましいので、始められた時期がいつ
であるかによっては、同じような内容のコースでも、やり方は一様で
ない。 選ぶのも一仕事ですな。 しかしいずれにしても、
便利な時代になりました。 第一に双方向的。 第二に通学不要、
しかも随時。 さらに、進捗の個別調整・確認が可能、、
こう条件が揃えば<教育>も容易、、 と期待するのは早計。 人間
という生き物の営みであるにも拘わらず、教育は<農業的>なもの。
と綴って、おや、と気付きました。
アチラ風は
< Learning > 、<学習>と称しているのに、私はいきなり<教育>にしてしまった。 この違いは小さくない、、
学習者本位の
< Learning > と比べて、<教育>は授ける側本位。なまじの講師経験で、そう考える習性になってしまったようです。
が、たとえば企業内<教育>とつぶやいてみて、不自然ではない、、
ということで、<教育>のまま書き続けさせて頂きます。
まず基本的に、それを可能とする<土壌>を必要とします。 それが
無くては始めることも出来ない。 また、そこにタネを撒けば必ず
芽が出る、とも限らない。 芽が出ずに腐ってしまったり、カラス
にほじくられてしまうものもある。 権兵衛の努力は時にムナシイ。
さあ何とか芽が出た、と思ったら違う植物だったり、よく伸びるのも
あれば、一向に伸びないのもある。 陽当たり、水やり、肥やし、、
いくら気を配っても、配りすぎということはまずありません。
そのような<農業的>配慮や覚悟が<教育>には必要だ、と思います。
*
「植物にも心がある」、声をかけると反応し、元気に育つと言います。
なら、言葉を用いる動物、つまり人間はもっと喜ぶか、と思えば心外
なことに、ソッポを向いたり、時にはムカツクゥ!なんて喚いたりで、
予定外の反応にガックリさせられる。 が、人間は、教育を受けて
こそ人間。 その大切な教育を適切に授からなかった<人間以下>
が諸々の事件で世間を騒がせ、企業にも負担をかけます。 そんなの
を指導育成しなくてはならない管理職さん、まことにお疲れさまです。
しかし新技術や新製品、またビジネスの新傾向、、 身に着けるべき
新知識の量は増える一方で、ツカレタなんて言ってるヒマは無い。
しかも人員整理が徹底された結果、時間の余裕が無くなったどころか
<時間外>大幅増加。 能力主義には賛成したいが、その能力を向上
させるための時間がきわめて得にくい現実。 ちなみに、
Rational Process の当初、ルーツのアメリカでは悠々2週間コース。
受講対象たる人材が組織の中の一握りだから出来たこと。 ノンビリ
した時代でもあったので、<中入り>の週末はゴルフなども楽しんで、
まことに優雅なものであったと申します。 しかし、それが
渡って来たのは、何でも全社的運動にしないと治まらない国。 受講
者数が遙かに多いので、時間もカネも一人当たりは厳しくなります。
たちまち5泊6日、3泊4日と切り詰められて、ついには2泊3日が
<標準コース>。 <通い2日>エコノミーというのも出来ました。
それじゃほとんどオハナシだけで終わってしまう。 使って初めて
役立つツールなのに、使い方までマスターして頂くことが出来ません。
当然、「これほどのボリュームを、この時間数ではムリ、、」の声。
しかし、演習付き2泊3日の<標準>に対しては、「こんな長い時間、
かける必要なし」と来る。 え? 本当に分かったの? 使えるの?
とんでもない。 そう言うオツムの良い受講者ほど、分かったつもり、
使わない人。 いずれ使います、大変良い技法だ、参考になった、、
とはおっしゃるが、職場に帰れば元の木阿弥。 すぐ自己流に戻って
しまう。 せっかちで、お座なりで、そのくせ何かとインテリっぽく
構えたがる<日本人>、、 なのです。 ところがさらに、
* *
経営環境が厳しくなり、経費切り詰めで、広告費、交際費、教育研修
費エトセトラの3K、5Kが槍玉に上げられます。 支出が即刻成果
につながらないものはダメ、、 で、<農業的>なのは最優先?対象。
もう一律には出来ない、希望者だけに絞ろう、いや、選抜指名式だ、、
は自然な成り行き、、 でしたが、やがて判明したのは、それら有望
な人材は仕事で手一杯だということ。 キーマンが一斉に席を外す?
冗談じゃない、優雅な研修なんかに出せるもんか! という現実。
しかし明日のため、人材の育成を怠るわけには行きません。 そこで
浮上するのが「いつでも、どこでも、パーソナルに!」がうたい文句
のe−ラーニング。 たしかにそれなら、
これまでの研修のように、どこかへ出向く必要が無い。 カラダを
抜くために業務日程を繰り合わせるあの苦労も、また、そこへ戻れば
仕事の山、で体調を崩す、というオマケも、一切無くて済みます。
EM法講師の目にも、教室にたどり着くまですでに疲労困憊の人、
受講中も職場のことが念頭から去らず集中できない人、始終電話
に呼び出される人など、その種のご苦労は明らかでした。
忙しい日常、でも、ちょっとした隙間なら生じることはあるでしょう、
帰宅してから取り組んでも良い。 時間の有効活用が可能になるし、
自主的、自発的、の認識を保つことも出来るし、で精神衛生に宜しい。
自宅学習なら、それも<家族との時間>の一部。 <勉強する
父親>は家族を勇気づけ、また家族も彼を尊敬することでしょう。
学習の進捗が個別に調整・管理できることは、<農業的>という認識
からすれば特に重要です。 同じカリキュラムでも、得意・不得意
や興味の抱き方で、学習が一律に進まなくても当然。 飛び出しの
良い人が途中で足踏みすることも、またその逆も、あり得るのです。
EM法研修では通常、PA→DA→RA→SAの順で進めますが、
PAでノリ損なった人がDAやRAでリードを奪い返すことなど、
よくありました。 十人十色、必ずしも優劣ではなにのです。
* * *
e−ラーニングに向かう兆しは数年前すでに感じられました。 それ
は総合化学メーカーT社での研修中、事務局のN氏に聞かされた話。
「例年通り研修プログラムのディレクトリーを配布したんですが、
語学研修の申し込みに顕著な<今年の傾向>が表われましたよ」
どんな具合に? と訊くと、「申し込みゼロ、というコースが幾つか
発生しましてね。 一方に満杯のコースがあって、実に対照的、、」
はあ、IS と
IS NOT に分かれましたか? まさにPA、ですな。
両者の違いは? 「ゼロになったのは<テキスト+テープ教材>での
従来型コースでしたね」 というと? 「満杯のコースは、教材が
CD−ROM、、」 そうか、内容でなく、形式だったのか!
「PC<一人1台>時代の本格的到来を、これで痛感しましたよ」と。
ナルホド! PCにCDトレーは標準装備、それが各自のデスクに
載っているのだ。 CD−ROMなら文字も画も出る、声も聴ける。
持ち歩くにも、軽い、薄い。 何となくカッコイイ。
<従来式>教材は、重い、厚い。 その上、テープ再生器が別に要る。
中身が同じなら、そりゃCD−ROMの方を選ぶでしょうな。 特に
語学研修、若い人が多いでしょうから。 しかし、待てよ。
ということなら、ほかの技法研修にも起こりうるぞ、、 と気付いて
ディレクトリーを拝借。 パラパラ、、、 ギャッ、もう出てるぜ!
その筋で大手、かつ先進的なR社の、それも何と<問題解決コース>。
こりゃ大変! で帰社するなり報告、、 したのですが、我が社には
固有かつ至難の事情がありまして、残念ながら積極的反応一切なし、、
そのように教材形式のハイテク化すら興味を抱かない当社でしたから、
ネットを活用した双方向サービスなんて
Impossible Dream。 私はそこまで狙いたかったんですが、ね。
* * * *
昔、我が教祖KT法時代のアンケート結果を読んだことがありました。
そこにはすでに、「良い技法だが、研修の日数でマスターすることは
いかにも困難。 アフター・サービス努力を望む」と指摘されていた
のです。 にも拘わらず、その種のことが何も行なわれずに来たのは、
教祖が営業志向の<進め進め>、<振り返らない人>だからでしょう。
ところが元製造業の私は何でも飽きずにいじくり回すタイプ。 自分
担当の顧客会社や受講者個人には大サービス。 当時は未だPCに
無縁だったので、もっぱらワープロとファクスでのやり取りでした。
その後ネットやメールに手をつけ、速さや便利さを実感するとともに、
前記情勢からe−的サービスの展開を思い付いて提案したのですが、、
自分でネットしない人にはワカラナイ。 提案は聞き流され、コワイ
顔をされ、ついには疎まれることにもなってしまいました。 教訓:
e-Learning には、まずそれを送り出す側に<良い土壌>が必要だ!
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●ほかにもありましたが、
それが主な理由で私はEM法を<卒業>し、自分のサイトで
e- 的なサービスを始めました。 FNとは、実は<EMの一つ先>の意味。
サイトにも掲げてある通り、基本的にはKT法やEM法の既受講者に、
その技法が現実の業務で使えるまで<コーチ>して差し上げることを
目的としております。 それで十分深く<
Learn >して頂けます。
文章や画像でやり取り出来る範囲の内容なら、メールで用は足ります。
こちらは<隠居>ですから、滅多には遠出などしない。 24時間内
に返信できます。 その方式による限り、一切無料。
*
案に相違してこれまでのところ、<既受講者>からのアクセスは僅か
で、大多数は
Rational Process を全くご存知ない人たち。 でも、やり取りを繰り返すうち、おおまかには体得してしまわれる。
そりゃそうです、こう考えるのが筋じゃありませんか? というだけ
の技法ですからね。 あるテーマで一旦ワカッタ!となれば、後は
それが下敷き。 コンテンツを載せ替えて、すぐ応用できます。
PAすれば、DAに向かわざるを得ない。 案が決まればPPA。
それらを総合してSAすれば、自分のありようが改めて認識できる、、
という具合で、マスターなさる。 題材がご本人のテーマですから、
熱はこもり、気が逸れることも無い。 どんな教育にも起こりうる
ドロップ・アウトというものがありません。 これは理想的!
米国G社の集めた<e-Learningドロップ・アウト原因★>10項目中、
私の方式に該当するのは「長い文章でウンザリ」だけでした。 が、
それも大丈夫。 このメルマガの<長さ>が、実は自動選別装置。
だいたい問題解決はナニがナニしてナントヤラ、短いことを期待する
のが土台マチガイなのです。 論理の組み立ては左脳、即ち言語脳
とも論理脳とも言われる器官、の働き。 作文力、読解力の不足は
即ち問題解決力の不足。 私が「おたすけ」できるものではない。
* *
ところで我が国の
e-Learning 事情に、資格取得を目的とするものでないと会社が認めない、という傾向があるそうです。 PCを遊びの
道具だと疑っている人が作った規定、でしょうな。 勉強? なら、
その証拠を持って来い! の感じ。 これは「おたすけ」できない。
当サイトは、何の<資格>をも提供しませんのでね。 考えてもご覧、
たとえば<中小企業診断士>。 試験に通った! でコンサルタント
になれますか? つまり、食えますか? とんでもない。
顧客が獲得維持できなければ、そんな肩書き、何の意味もありません。
それが出来れば、肩書きなんか要らない。 つまり肩書き、あっても
無くても同じ。 何で<ある>か、よりも、何を<する>か、です。
なのに現状、我が国の
e-Learning は主に知識取得型で、双方向討論型のはきわめて少ないそうです。 当然でしょう。 受講者に個別
対応、なんて言うは易し。 ネット能力ある講師は希少ですから、
せいぜい集合研修を補完するのに
e-Learning 、とする程度。 私が教祖に提案したのもそのレベルでした。 が、幸い、今はそれに専念
できるし、ベースに用いる
Rational Process も私自身も、討論型の特性。 それらを<活用>することに目を着けた人には<幸い>です。
* * *
しかしながら「おたすけマン」の仕組みは、正確には
e-Coaching 。あくまでも<コーチ>です。 それは次回の話と致しましょう、、
おや、CM抜き、しかも次回予告つき、で終わるのは、これが初めて。
うん、何ごとにも初めてはある、、、
■竹島元一■
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